スマートフォンをハッキングしようとするフードを被った男性

マルウェアとは?あなたのスマホも感染するかも!?

スマートフォンをハッキングしようとするフードを被った男性

今や10代後半~40歳代へのスマホ普及率は80%を超え、スマホでインターネットを利用するのが当たり前の時代となりました。あまり気にすることはないかもしれませんが、インターネットに接続するということは、実はマルウェアの危険性に晒され続けることでもあるのです。

「怪しいメールに添付されている資料を開くと、スマートフォンから情報が抜き出されてしまう」「スマートフォンを扱う時はセキュリティ対策にも慎重に」なんて、よくテレビで観ることがありませんか? こういった事はインターネットを利用しているからこそ起こるのです。

今回はマルウェアの危険性や、ご自身のスマホを守るための方法についてご紹介します。

マルウェアとは

ドクロマークが表示されているキーボード

不正かつ有害に動作させる意図を持って作られた、悪意のあるソフトウェアのこと。よく聞く「コンピュータウイルス」は、このマルウェアのうちの一種類です。

マルウェアに感染することで起こる被害には、以下のようなものがあります。

  • 端末の電源が勝手に切れたり、操作できなくなったりする
  • ファイルが削除されたり、知らないうちに外部に公開されたりする
  • クレジットカード情報やログイン情報など、第三者に知られたくないデータが流出する
  • 知らないうちに、自分の端末がサイバー攻撃を行っている

いつも使っているコンピュータが、自分でも気が付かないうちに他人に支配されていると思うと怖いですね。マルウェアはコンピュータの使用者に「できるだけマルウェアの存在に気が付かれないように動く」ため、知らないうちに感染し、知らないうちに悪さをされていることがあるのです。

そもそも、マルウェアはスマホに感染するの?

スマートフォンを操作する人の手

「スマホにマルウェアはない」と言われていた時期もありますが、それは過去の話です。これだけ世の中にスマホが普及した今、スマホを対象とした「モバイルマルウェア」が存在しています。

こちらのグラフは、セキュリティ対策ソフト制作会社のMcAfeeが発表した、2019年の新しいモバイルマルウェアの検出数に関するものです。

2019年第一四半期には1,500,000件を超える検出がありました。

New Mobile Malware

※出典:McAfee Labs Threats Report August 2019

スマホ向けのマルウェアがこれだけ多く出回っているため、もう他人事ではありません。日本で主流のスマホのOSとして「iOS」と「Android」とに二分されますが、OS毎の差があるかを見ていきましょう。

まずはiOS。少し前に「Apple社のMacやiPhoneはウイルスにかからない」という噂が出回っていましたが、これは間違いです。Androidと比べるとマルウェアの絶対数はとても少ないですが、まったく存在しないわけではありません。iOSはAndroidと異なりオープンソースOSではありませんし、すべてのアプリをApp Storeを経由してダウンロードしなければなりません。アプリにマルウェアなどを仕込もうものならApple側で弾き出されることになります。OSの中身が分からないから攻撃しにくいこと、そしてアプリのダウンロード方法の制限によりアプリを利用したマルウェア感染ができないために、数が少ないというだけなのです。マルウェアの開発側が「マルウェアを流行らせるのが手間なものを、わざわざ作るのは面倒」と言っているだけで、向こうが「よしやってやる!」となればできないことではない、ということです。

一方のAndroidは、iOSとは異なりオープンソースOSであるため、知識があれば誰でもソースコードを改変することができます。それがAndroidの魅力であったのですが、悪い方にも活用することができてしまいました。オープンソースであるがゆえに悪意あるコードを追加するのも簡単だったのです。

また、アプリのダウンロード方法でもiOSと異なる点があります。Google Playに並んでいるAndroid向けアプリはGoogleによる審査を通ったものではありますが、Androidではそれ以外で提供されているアプリをユーザーが任意でダウンロードすることも可能です。Google Play以外からダウンロードしたアプリがマルウェアである可能性は十分考えられるわけです。こういったそれぞれの背景から、特にAndroidはマルウェアに弱いとされています。

しかし「iOSだから大丈夫」ということではありません。自分の端末がどちらだから危険、どちらだから安心ということではないので、しっかり対策をしていくことをおすすめします。

マルウェアがスマホに感染した兆候・確認方法

スマートフォンを見て驚くビジネスマン

スマホもマルウェアに感染するということが分かると、自分のスマホは大丈夫かと不安に思う方もいるかもしれません。マルウェアの特性上「スマホ使用者に気が付かれないように動く」ということは、自分のスマホがマルウェアに感染していても気が付けないかもしれない。そう考えると怖くなりますよね。では、ひっそりと感染してしまうマルウェアを、どう検知すれば良いのでしょうか?

身に覚えはないが、データ利用量が増えた

「今までと同じ条件で、同じようなスマホの使い方をしているのに、異常にデータ利用量が増えている」「この時間帯は寝ているからスマホを触らないのに、ログ上ではデータ通信を行なっているみたいだ」という場合は、マルウェアがこそこそと悪さをしているからかもしれません。

表立った動きをしないマルウェアですが、水面下ではきっちり「不正」という名の仕事をしています。マルウェアはあなたがスマホを使用していない間も、大事なデータを破損させたり、機密情報を外部に流出させたりしているのです。

スマホの挙動がおかしい

  • 頻繁にスマホの動きが重たくなる
  • 突然アプリが落ちてしまう
  • バッテリーの減りが早くなっている気がする

こういった症状が出た場合、一度スマホを再起動してみて様子を見てみましょう。まだおかしな挙動をするようであれば、マルウェアが裏で動いていることにより引き起こされている問題かもしれません。

マルウェアが動作するためにスマホのメモリを使ってしまうため、本来きちんと動作させたいアプリに十分な割り当てがされなくなってしまうのです。人間に例えるなら、「学生がアルバイトを頑張りすぎて学業をおろそかにしてしまっている」というような状況がスマホで発生するわけですね。眠くて頭が働かなかったり、授業中に寝てしまったり……というように、スマホの動きが遅くなったり、突然アプリが強制終了させられてしまったりします。ただ、スマホの電源を入れっぱなしにしている時間が長くなってくると、これと似たような現象が起こる場合があります。再起動して改善されるのであればマルウェアの感染ではないかもしれません。

またマルウェアに感染するといつもよりバッテリーの減りが早くなるということが起こります。これもマルウェアを動かすためにエネルギーを使ってしまうせいです。ただ、こちらについては、長年同じバッテリーを使って劣化してきただけである可能性もあります。「最近バッテリーの減りが早いな」と思った時は、いきなり「マルウェアのせいだ!」と慌てず、バッテリーの劣化を疑ってみてください。

おかしなメッセージやメールを送受信している

詐欺まがいで怪しさだらけのメッセージや、身に覚えのない外国語のメッセージを送受信している履歴がある場合、それはマルウェアの仕業かもしれません。

  • スパムメールの発信者として使われている
  • 電話帳に登録している人たちに、マルウェアに感染させるファイルを送りつけている
  • 不正な処理を実行するためのコマンドを入力させられている

怪しいメッセージを受信しているだけなら「単にスパムメールを受け取っているだけであり、添付ファイルやURLを開かなければ何も問題はない」と考えられるのですが、返信した覚えもないのに送信した形跡があるのはとても危険です。

発信履歴に知らない番号が残っている

電話の発信履歴に知らない番号がたくさん残っている場合もマルウェアの可能性があります。マルウェアの中には、感染すると海外に電話をかけ、高額な通話料金を請求するという直接的な被害を与えてくるものがあるのです。

以前「ワン切りされた番号に電話を掛け直したら外国人が出て、その後高額な通話料を請求された」という話がテレビ等で話題になりましたね。これは「プレミアムレート番号」という海外の電話番号が着信して通話すると、プレミアムレート番号の持ち主が収益を得ることができるという仕組みを悪用したものです。

これをマルウェアが行ったことで、知らない番号への発信履歴が残っている可能性があります。今までは「ワン切りを無視する」という選択をスマホユーザーがすれば防げた問題ですが、マルウェアに感染したら自動的に電話をかけてしまうという困った事態です。

マルウェアがスマホに感染した場合の対処法

アイデアが浮かんだイメージ

マルウェアの恐ろしさや感染の兆候が分かったところで、対処法を知らなければそのまま悪さをされ続けるだけですよね。実際にスマホがマルウェアに感染した場合、どのようにすれば取り除くことができるのでしょうか?

まずは本当に感染したかチェックしよう

前述したような「兆候」と同じことが起きているとしても、必ずしもマルウェアが原因とは限りません。まずは本当にスマホがマルウェアに感染しているのかをチェックするべきです。

マルウェアを検出することができるセキュリティアプリをインストールして、スマホの状態を確認してみましょう。モバイルマルウェアを検出できるアプリには無料のものも用意されています。

AV-Comparativesによる「Mobile Security Review 2019」のテスト結果によれば、無料のセキュリティアプリだからといって性能が悪いわけではありません。無料であっても十分な性能を持つアプリがあるため、「マルウェアに感染してしまったのかも」と思うのであればぜひインストールして確認しましょう。

感染していたらセキュリティアプリに駆除させる

セキュリティアプリで調べた結果「感染している」となった場合、そのままセキュリティアプリにマルウェアを駆除させることができます。無料アプリであっても検知して終わりではなく、駆除まで行うことが可能です。

画面の操作指示に従い、セキュリティアプリにマルウェアを駆除させましょう。しばらくして「駆除が完了しました」というような画面に変わったら完了です。今後はマルウェアに感染しないよう留意する必要がありますね。

マルウェアがスマホに感染しないために

ドミノ倒しを手で止める様子

そもそも、こんな大迷惑なマルウェアなんかに自分のスマホを奪われたくないですよね。感染してから処置を行うのではなく、感染しないようにスマホを守りましょう。ではマルウェア感染予防策について見ていきましょう。

Google Play、App Store以外のアプリを使わない

GoogleやAppleの審査を通っていないアプリは、マルウェアを含んでいる可能性があります。危険なアプリはインストールせず、公式ストアから提供されているアプリを使いましょう。

iPhoneは通常App Storeからアプリを追加するほかに方法がありませんが、「脱獄」という方法を使うとApp Storeでは提供されていないアプリをインストールすることができるようになります。「脱獄」を行うメリットを紹介しているブログなどがありますが、これはApple社の利用規約にも反する行為です。その後はAppleのサポートも受けられなくなります。他にも様々なリスクがあるため、絶対にやめましょう。

OSを最新バージョンにする

マルウェアはOSの脆弱性を利用して感染するものです。OSに脆弱性が見つかれば、提供元がセキュリティアップデートを実施していくため、常に最新バージョンに保っておくことで脆弱性を減らしていくことができるのです。

よく「アップデート後は不具合が多いから、SNSなどで情報を集め、様子を見てからにする」という人が多いのですが、セキュリティ上の観点からみると、これはおすすめできません。

セキュリティアプリをインストールする

セキュリティアプリをインストールすることで、マルウェアの感染を防ぐことができます。「セキュリティ対策ソフトをインストールすると動作が遅くなるのが嫌だ」という人がいますが、本当にマルウェアに感染したら「動作が遅い」では済まされません。マルウェアに感染してしまったら、自分はもちろん、スマホに登録している家族や友人、仕事で関係する人たちにも危険が及ぶため、億劫がらずにアプリを入れて予防しましょう。

無料なのにとても性能が良いアプリもあるため、前述した「Mobile Security Review 2019」のテスト結果を参考にインストールしてみてくださいね。

まとめ

スマートフォンでハッキングするフードを被った男性

スマホがマルウェアに感染しないと言われていたのは、過去のことです。現在ではスマホを標的にしたマルウェアが数多く存在しています。スマホにもPCと同様のセキュリティ対策が必要です。

  • Google Play以外からアプリをインストールしない
  • iPhoneを脱獄させない
  • OSのアップデートをこまめに行う
  • セキュリティアプリをインストールして対策する

こういった予防策を徹底して、スマホをマルウェアから守りましょう。

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