ハッシュタグの使い方や効果がでる付け方とは
TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどの様々なSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が広まり、現在も新たなアプリケーションが市場に続々と登場し続けています。今やプライベートだけではなく、商品やサービスプロモーションなどのビジネスとしても必要不可欠になったサービスですが、これらのSNSに共通しているのが、「ハッシュタグ」という機能です。
今回はこのハッシュタグの機能や使い方を詳しく説明していきたいと思います。
目次
ハッシュタグとは
冒頭で述べたSNSを使ったことがある人はハッシュタグの機能もすでにご存知かもしれません。TwitterなどのSNS上でよく見かけるこの「#(ハッシュマーク)」がまさにハッシュタグと呼ばれているものです。
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などのように、半角の#の後にキーワードを入れて使われます。
ハッシュタグはSNSの投稿に対する「タグ」として利用され、ハッシュタグの後に特定のキーワードを付与することで投稿がタグ化されます。
これによって同じキーワードでのそれぞれの投稿がつながり、一括で検索することができたり、趣味・関心の似たユーザー同士で話題を共有することが可能になります。
TwitterなどのSNSを使ったことがある人は心当たりがあるかもしれませんが、ハッシュタグではなく普通に検索して自分が欲しい情報を得ようとすると思うような検索結果が表示されないことがあります。
例えば、アメリカのトランプ大統領についてのツイートを見つけようとして「トランプ」と入力すると、トランプ大統領のことだけはなく、カードゲームの「トランプ」についての投稿まで検索に表示されてしまうのです。
しかしハッシュタグを使えば、あなたの興味・関心がピンポイントで反映された投稿を検索できます。
つまり、同じようなユーザーと情報を共有したいという場合はハッシュタグで検索をかけたりハッシュタグ付きで投稿することがベストなのです。
ハッシュタグを使うメリット
ここまでは、ハッシュタグの基本的な考え方について解説してきました。では、このハッシュタグを使うことによってビジネスにおいてどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
「フォロワー」増加が期待できる
よく検索されているハッシュタグをつけて投稿することによって、より多くのユーザーの目に投稿が届きやすくなります。
どんなに素晴らしい商品を開発しても、ユーザーがそれに気がつかなければ意味がありません。
現在ほどインターネットが普及する前は、多くの企業が新聞広告やテレビコマーシャルに力を入れてきましたが、SNSは今や商品やサービスのプロモーションとして重要な役割を担っています。
ハッシュタグをつけることでユーザーが投稿を発見してもらえる可能性が上がり、ユーザーがファンとなってもらえれば投稿へのエンゲージメントやフォロワー増加も見込むことができます。
ユーザーの参加率の向上と企業側の投稿のしやすさ
ハッシュタグを活用したキャンペーンを実施する場合、ユーザーはハッシュタグをつけて投稿することが参加条件となります。従来のハガキや申し込みフォームなどよりも簡単なので、より多くのユーザーが参加しやすくなるのです。
同時に、企業側も自社キャンペーンに関する投稿を収集・管理しやすくなる点がメリットとして挙げられます。
従来はプロモーションやキャンペーンを行う際に、複数のアカウントから展開していましたが、人員のリソースも限られているため管理が大変だったという欠点がありました。
しかし、それぞれのアカウントごとにハッシュタグを設定すると、複数のアカウント管理が一気に楽になり、企業側にとっても大きなメリットとなるのです。
炎上しても、被害を最小限に抑えることができる
SNS上ではプロモーションやキャンペーンが炎上するといったケースも珍しくありません。しかし、ハッシュタグを活用すれば関連投稿を瞬時に一覧できるため、炎上の兆候をより早く知ることができます。
もしも炎上前にこの兆候を察知することができれば、被害を最大限に留めておくことができるでしょう。
自社ブランドの認知向上
現在、特に若い世代ではGoogleやYahoo!などの検索エンジンは使わず、TwitterやInstagramのハッシュタグを使って検索する人が増えています。
このような傾向は自社ブランドのマーケティングとしても重要な意味を持ちます。
ハッシュタグの作り方
では、実際にハッシュタグをどのように作ればいいのかを解説していきます。と言っても仕組みは簡単で、以下の4つのステップで完了してしまいます。
- 「#」を付けるキーワードを考える
- 投稿文を入力する
- 前後にスペースを空け考えたハッシュタグを入力する
- 投稿する
特に間違いやすいのが、「#」を半角ではなく全角で入力してしまったり、ハッシュタグとキーワードの間にスペースを空けずに投稿してしまうことなので、この2点を特に注意して、ハッシュタグを利用しましょう。
ハッシュタグを使うときの注意点
ハッシュタグは投稿につき1個だけでなく、スペースで区切って2個、3個と複数付けることも可能です。
よりユーザーに知って欲しい、認知度を広めたいのであればハッシュタグの数が多いほうが、より多くの人に見てもらう確率が上がると思うのは自然な考え方です。
しかし、ハッシュタグをできるだけ増やせばいいかというと、それは間違いです。
あまりにも多くのハッシュタグを使ってしまうと、ハッシュタグの乱用として迷惑行為に当てはまり、スパム扱いを受けてしまう危険性があるのです。
ハッシュタグを正しく使う時に、守るべきポイントは、以下の3点です。
- 投稿の内容に沿ったワードを選ぶ
- ひとつの投稿にハッシュタグは多くても2~3個
- 長すぎるハッシュタグは使わない
ハッシュタグを付けるときには、投稿前に設定したいハッシュタグをツイッターなどのSNSで検索し、他の人がどれだけ使っているのか、どのような投稿に使われているのかをチェックしてから使いましょう。
効果的なハッシュタグの付け方
ここでは、ハッシュタグをより効果的に利用するための3つのコツを紹介します。
人気のハッシュタグを見極める
前述したように、ハッシュタグをつける前にどのようなキーワードがより多くのユーザーに検索されているのかを事前に調べ、選択することは必要不可欠です。
なぜなら、誰も検索していないようなワードをチョイスしてハッシュタグを作っても、検索される可能性が低く、プロモーションとしては失敗に終わってしまう可能性が極めて高いからです。
「TweetReach」や「Hashtagify.me」などの無料ツールを使うと、利用している人や影響力の大きいハッシュタグを調べることができますので便利です。
SNSによって使い分けることが大切
SNSとして今最も多く使われているのは、Twitter、Facebook、そしてInstagramの3つです。これらをうまく使い分けることで、プロモーションの幅は大きく変わります。
例えば、Twitterではハッシュタグは1~2個ほどが基本ですが、Instagramではハッシュタグを11個つける時が最も効果があるという統計が実際に出ています。
参考:「インスタは11個がベスト?Twitter・Instagramのハッシュタグの使い方と活用法」
ユーザー特性を考える
それぞれのSNSを利用しているユーザーの特性も考えることは重要です。
例えば、TwitterやInstagramは主に10〜20代の若者からの割合が最も高いですが、Facebookでは30〜40代の方の割合が高いということがわかっています。
どのユーザーをターゲットにするのかを事前に綿密に調査し、最も適切なSNSを利用するようにしましょう。
おわりに
このように、今やハッシュタグはインターネット上での情報発信・共有において非常に重要な役割を担っていることがおわかりいただけたかと思います。
もはや、ユーザーは情報を積極的に検索するのではなく、相手から情報が発信されるのを待っていることが当たり前となってきているのです。
ハッシュタグの有効性を理解し、適切に活用することが今後のビジネスプロモーションを成功に導く鍵となるのは間違い無いでしょう。