抽象的なイメージ

Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)についてチェックしよう

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Googleは、検索ランキングを決定する要因として、Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)を導入する予定であると発表しています。この記事では、Core Web Vitalsとは何か、重要とされる指標、具体的な対策や効果的なツールについて解説していきます。

Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)とは?

机の上に置かれた虫眼鏡

Googleは、200以上の検索アルゴリズムによって検索順位を決定しています。Core Web Vitalsは、200以上の検索アルゴリズムの中の1つとして加えられ、検索ランキングに影響を与えるということです。Core Web Vitalsとは、ユーザーエクスペリエンスの向上を目的とした、Webサイトの健全性を示す指標です。

Googleは検索ランキングを決定する要素として、ユーザーエクスペリエンスを検索アルゴリズムに組み込んでいます。以下の4つのユーザーエクスペリエンスに加えて、Core Web Vitalsが加わるということになります。

  • モバイルフレンドリー
  • セーフブラウジング
  • HTTPS
  • ユーザー体験を損ねる

モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、2015年4月21日に実装されたアルゴリズムで、スマートフォインでの閲覧に適したページの評価を高くする仕組みです。

セーフブラウジング

セーフブラウジングとは、不正なwebサイトを閲覧した場合に警告を与える仕組みのことです。Googleが、ユーザーのプライバシーやセキュリティを脅かす安全ではないサイトを特定し、より安全なwebの利用を促進します。

HTTPS

HTTPSとは、通信内容が暗号化されたページを提供していることです。

ユーザー体験を損ねる

ユーザーがページを閲覧する際に、ユーザーエクスペリエンスを損ねるような、邪魔になるものがないということです。

Core Web Vitalsで重要とされる指標とは

パソコンを操作して様々なデータを扱うイメージ

Core Web Vitalsでは、以下の3つの指標を重要視しています。

  • LCP (Largest Contentful Paint)
  • FID (First Input Delay)
  • CLS (Cumulative Layout Shift)

LCP (Largest Contentful Paint)

LCPは、ページの中で最も重要なコンテンツが、ユーザーが最初に目にする画面の範囲内で、どのくらい早く表示されるかを表す指標になります。最も重要なコンテンツとは、テキストや画像、動画などの中でメインとなるものです。ユーザーがページを開いたときに、どれだけ早く必要な情報を表示できるかを重視するということになります。

FID (First Input Delay)

FIDは、ユーザーの最初の入力に対する待機時間を表す指標です。クリックやキーボードからのキータッチ、タップ操作といったなんらかのアクションをユーザーが実行する際には、ページでは処理を実行するまでの待機時間が発生します。ユーザーのアクションに対して、いかに早く処理を実行できるかを重視するということになります。

CLS (Cumulative Layout Shift)

CLSは、ページが読み込まれるまでのまで、コンテンツのレイアウトのズレを表す指標になります。ファイルサイズの大きい画像を表示する場合には、先にダミー画像を読み込む遅延読み込み処理が行われます。遅延読み込み処理が発生すると、ページ内のコンテンツ、テキストや画像、ボタンの位置が本来の場所からズレて表示されることになります。結果として、ユーザーの誤操作を誘発する要因となるため、ユーザーエクスペリエンスを低下させることになります。ユーザー対して、視覚的に安定したページを提供することが重視されることになります。

Core Web Vitalsのしきい値

Core Web Vitalsにおける、LCP・FID・CLSの3つの指標にはしきい値があり、良い・改善が必要・悪いで分類しています。そして、ページのパフォーマンスを分類するための対象は、全PVの75%目です。Googleは、Core Web Vitalsの良いしきい値を満たすページが、良いユーザーエクスペリエンスを提供できると評価します。

Googleは、現実に達成可能なしきい値を設定しています。LCPにおいてゼロミリ秒は良いしきい値になり、ページが瞬時に読み込まれることになりますが、現実的には達成することはできません。Googleが設定した、LCP・FID・CLSのしきい値は以下の通りになります。

Largest Contentful Paintのしきい値は、2500ミリ秒以下で良い、4000ミリ秒超で悪いと分類されます。First Input Delayのしきい値は、100ミリ秒以下で良い、300ミリ秒超で悪いと分類されます。Cumulative Layout Shiftは、0.1以下で良い、0.25超で悪いと分類されます。

Core Web Vitalsが導入される時期

目覚まし時計とカレンダー

Core Web Vitalsは2021年以降の導入が予定されています。導入を開始する6ヶ月前には通知するとのことです。つまり、今すぐ対策しなければ検索ランキングに影響するというわけではありません。導入されるまでに、Core Web Vitalsがどういったものであるかを理解して対策しておくことが重要です。

Googleの検索順位のみを考えた場合、現時点でCore Web Vitalsに対する対策は優先しておこなう必要はありません。ですが、Core Web Vitalsが検索アルゴリズムの要素であることは明確になっているため、無視して良い問題というわけではありません。

現状としては、Core Web Vitalsを含めたユーザーエクスペリエンスを向上させることで、サイトの利便性を高めておき、今後のGoogleの発表を注視しておくことが重要になります。先ほど紹介した、モバイルフレンドリー/セーフブラウジング/HTTPS/ユーザー体験を損ねる/がきちんと導入されているかも、改めて確認してみても良いでしょう。

Core Web Vitals対策って何するの?

黒板にクエスチョンマークを書く

Core Web Vitalsでは、ページスピードが重要な要素になります。検索からページに訪れたユーザーに、より良いページエクスペリエンスを提供することが大事です。ページスピードは、2018年7月のアルゴリズム変更における、検索順位を決定する指標の1つです。Googleは、「ページの読み込みに3秒以上かかると、ユーザーの53%のユーザーがページから離脱してしまう」と、調査報告書で言及しています。 (※)

Core Web Vitalsの導入はまだ先の話ですが、ページスピードの向上はユーザーエクスペリエンスにも影響するため、優先して取り組むべき課題です。

具体的な対策

Core Web Vitals導入に向けて具体的に何をするかというと、まずは現状を把握することが必要です。LCP・FID・CLSという指標に照らし合わせて、サイトやページに対するGoogleからの現時点での評価をチェックします。その評価を分析することで、それぞれの項目が改善すべきかどうかを判断しましょう。

Googleが提供しているツールを利用することで、LCP・FID・CLSという指標に対する評価を確認することができます。サイト全体から個別ページまでをチェックする場合はSearch Console、個別ページの問題点をしっかりチェックする場合は、後述するPageSpeed Insightsが使いやすいツールです。

※参考:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

Core Web Vitalsを計測するツール

ノギスでサイズを測定する様子

Googleは、Core Web Vitalsを測定するためのツールを提供しています。

  • PageSpeed Insights
  • Search Console
  • Web Vitals
  • Chrome User Experience Report
  • Chrome DevTools
  • Lighthouse

これらのうち、LCP、FID、CLSの3つ全て測定することができる代表的な上3つのツールについて解説します。

PageSpeed Insights

Core Web Vitalsは、PageSpeed Insightsで計測することが可能です。すでにLCP・FID・CLSの3つの項目がレポート対象として入れ替わっています。調べたいページのURLを入力するだけで、ページの表示速度を確認することが可能です。単に表示速度などの数値が分かるというだけではなく、優先して改善すべき箇所が指摘されているため、それに従って修正することでページを改善することができます。

PageSpeed Insightsには、フィールドデータ・ラボデータ・改善できる項目・診断が表示されています。フィールドデータでは以下の4つの項目を確認できます。フィールドデータは、実際のページへのアクセスに基づいています。

  • First Contentful Paint(FCP)
  • 初回入力遅延(FID)
  • Largest Contentful Paint(LCP)
  • Cumulative Layout Shift(CLS)

それぞれの項目で不良・改善が必要・良好の割合を確認できます。

ラボデータでは、以下の6つの項目を確認できます。

  • First Contentful Paint
  • インタラクティブになるまでの時間
  • 速度インデックス
  • 合計ブロック時間
  • 最大コンテンツの描画
  • 累積レイアウト変更

各項目における時間が表示されています。

改善できる項目では、以下の項目で短縮できる時間が表示されています。

  • 次世代フォーマットでの画像の配信
  • 使用していない JavaScript の削除
  • レンダリングを妨げるリソースの除外
  • オフスクリーン画像の遅延読み込み
  • 使用していない CSS を削除してください
  • Reduce initial server response time
  • 適切なサイズの画像
  • 効率的な画像フォーマット
  • CSS の最小化

ほとんどの項目が、LCP・FID・CLSの3つの指標と係わりがあります。PageSpeed Insightsの測定結果を参考にすることで、ページの表示速度が高速化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。

Search Console

Search Consoleでは、個別ページを含めたサイト全体のCore Web Vitalsの評価を確認することができます。Search Consoleの拡張レポートの「ウェブに関する主な指標」レポートに表示されています。

LCP・FID・CLSのそれぞれに設定されている基準で評価され、不良・改善が必要・良好の3段階で分けられていて、どの指標がどのページに問題があるかまで確認することができます。

Web Vitals

Chromeの拡張機能Web Vitalsを利用することでLCP・FID・CLSを簡易的に測定することができます。測定したいページを表示した状態で、アイコンをクリックするだけで、そのページのLCP・FID・CLSの数値を確認することができます。アイコンをクリックしなくても、色と表示により簡易的に結果を確認することもできます。

Core Web Vitals、今後も注視しよう

虫眼鏡をのぞく少年

GoogleがCore Web Vitalsで重要としているLCP・FID・CLSについては、いまのとこは指標に過ぎず、今後も見直される可能性があります。LCP・FID・CLSのしきい値に関しても、これからの研究や議論によって更新されていくことになるでしょう。

Googleは、ユーザーエクスペリエンスのシグナルを毎年見直す予定です。検索アルゴリズムとしてのユーザーエクスペリエンスが見直される可能性もあります。今回、Core Web Vitalsがユーザーエクスペリエンスのシグナルとして加えられたように、新たなユーザーエクスペリエンスが検索アルゴリズムに追加される可能性も十分にあります。

LCP・FID・CLSを改善することで、検索順位にどのくらいの影響を与えるかは今のところは分かりません。ユーザーエクスペリエンスの向上は、ユーザーにメリットがありますが、それだけが重要というわけではありません。Core Web Vitalsに関するGoogleからの発表に注視しておく必要があります。

コアウェブバイタルに関して、見ておいた方が良いサイトを紹介しておきます。ぜひ今後の参考にしてください。

まとめ

パソコンで仕事をする男性

Googleは、これまでも検索アルゴリズムの変更を繰り返してきました。Core Web Vitalsが実装されるまでは、検索順位にどの程度の影響を与えるかはわかりません。ですが、ユーザーエクスペリエンスに対する取り組みは大切なことです。Core Web Vitalsが実装されるまでに、LCP・FID・CLSの理解を深め、ユーザーエクスペリエンスの向上に取り組んでおきましょう。

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