スマートフォンのUI設計をする二人の男性

ユーザビリティを改善すればSEOに効果があるの?

スマートフォンのUI設計をする二人の男性

ユーザビリティを改善すれば、Webサイトのパフォーマンスが向上するので、その相乗効果として結果的にSEOの向上が見込めます。しかし、具体的に「ユーザービリティがどのようにSEOと関係があるのか」がわからない方や、そもそも「ユーザービリティを改善することで得られるメリット」について知らないという方も多いかと思います。今回は、具体例も交えながら「ユーザビリティを改善すればSEOに効果があるのか」を解説していきます。

ユーザビリティってそもそも何?

紙にいくつかのアイコンが書かれている。その一部分が破かれ、「Usability」の文字がのぞいている

ユーザビリティ(Usability)とは、「use(使用する)」と「ability(能力)」を合わせた造語で、一般的にWebサイトやソフトウェアなどの「操作性」や「使いやすさ」を示す言葉として、IT/WEB業界でよく使用される言葉です。

英語を直訳すると「有用性」「使いやすさ」「使い勝手」という意味になりますが、「なるべく簡単で操作に迷うことがなく、ストレスを感じずに操作できる」ことを「ユーザビリティが高い」と言います。

ユーザビリティは数多くの考え方や定義が存在しますが、ユーザビリティに関する国際規格に「ISO 9241-11」での定義が広く認識されています。特定の目的を達成するにあたり、「特定の状況で、いかに効果的に、効率的に、満足できるように使えるかの度合い」とされているように、一般的な「使いやすさ」とは少し異なる意味であることに注意が必要です。

また、合わせてよく使用される言葉として「UI(ユーアイ)」と「UX(ユーエックス)」があります。「UI(ユーアイ)」は「ユーザインタフェース(User Interface)」の略称で、IT業界では、「何か2つのものの間で情報などのやりとりを行うときの方法や方式、手順ややり方のこと」を呼びますが、簡単に言うと「人とモノ(主にデバイス)をつなぐ窓口のようなもの」というイメージを持つと良いでしょう

「UX(ユーエックス)」は「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略称で、IT業界では「人がモノやサービスに触れて得られる体験や経験」を呼びます。

ユーザビリティとSEOは関係があるの?

ホワイトボードでUIイメージを考える様子

ユーザーアビリティとSEOはよく関係があるのか疑問を持たれている方が多いですが、結論としては「相対的に関係があり、間接的にかかわってくるもの」です。

そもそも、SEOにおけるユーザビリティは、Webコンテンツがあってこそ成り立つものであり、Webコンテンツがあるからこそユーザーが訪問するわけなので、ユーザビリティが必要となるわけです。しかし、これだけだとわかりづらいと思いますので、いくつか具体例を挙げていきたいと思います。

Webサイトのページの読み込み速度

SEO対策を万全にしてWebコンテンツにユーザーが訪問しても、ページの読み込み速度が遅ければどうでしょうか?「ロードに3秒以上かかるウェブサイトでは、40%の人々が離脱する」とあるように、ページの読み込みが3秒以上かかってしまった場合は、その時点でユーザーを40%を失うことになり、ページを離脱したユーザの滞在時間も1~2秒ほどのため、Googleからは「ユーザーの検索意図からはずれたWebコンテンツ」として低い評価となり、キーワードの検索結果からページ順位が下がってしまう」可能性が多大にあります。

また「1秒のページスピードの遅延で、コンバージョンの7%減少する結果に」とあるように、ページの読み込み速度はコンバージョンにも深くかかわってきます。

Webサイト内の導線

Webコンテンツにユーザーが訪問しても、Webサイトの導線が適切でない場合はどうでしょうか?ユーザーがWeb検索からたどり着いたWebコンテンツを読んだ後、ユーザーが行う行動は「次に必要な情報を探す」ことが多いと想定されますが、Webサイトの導線が適切ではない場合は、すぐに必要な情報が探せないためWebサイトからは離脱し、またユーザーがGoogleなどでWebサイトをキーワードで検索することになります。

そうすると、Webコンテンツのページ単体の評価はされても、Webサイト全体としてはユーザーに必要な情報は網羅されていない(またはユーザーにとって使いづらい)状態となり、GoogleからはWebサイトの評価は高くなりづらい傾向があります。

Webサイトの見やすさ

Webコンテンツにユーザーが訪問しても、Webサイトの見にくい場合はどうでしょうか?Webサイトの見やすさの定義はなく、ターゲット層「年齢・性別・地域・属性」によっても変わってきますが、文字が極端に小さかったり、画像が全くないテキストだけのページ、Webサイトの基本カラーや文字の色がずっと赤だったりする読みづらいWebコンテンツのページでは、誰も最後まで読まないでしょう。

そうすると、ユーザーの滞在時間は非常に短くなると容易に推測できますし、Webコンテンツのページ単体の評価も低くなる可能性が多大にあります。

ユーザビリティを改善するメリット

右上矢印の印字されたブロックを積み上げる様子

ユーザユーザビリティとSEOの関係について解説してきましたが、ユーザユーザビリティは「相対的に関係があり、間接的にかかわってくるもの」と理解が深まったかと思います。そのため、ユーザビリティはSEOで重要視されている項目の一つですが、ユーザビリティを改善することで得られるメリットがあります。

ユーザー回遊率が上がる

まず、ユーザビリティを改善することで、Webサイトのユーザー回遊率が上がることでPVの向上が見込めます。SEO対策をした結果、ユーザーがWebコンテンツに訪問してくれたとします。その際、ページの読み込み速度が速くすぐにコンテンツが表示されると、ユーザーはストレスを感じる要素が少なくなり、離脱しにくくなります。ページを読み終わった(または読んでいるとき)に必要な情報の導線が適切であることで、ユーザーはコンテンツをどんどん読み続けやすくなります。そうすると、Webサイトに訪問するユーザー数に変化はなくとも、1ユーザーあたりの回遊率(ページセッション)が上昇するため、必然的にPVの向上が見込めます。

コンバージョン率の向上

Webサイトではよくコンバージョン率を指標とされていることが多いですが、コンバージョンはマーケティングの分野では、Webサイトにおける最終的な成果のことを指し、よくあるものとしては、「メルマガ登録」や「問い合わせ」、「商品の購入」や「サービスの申し込み」などが挙げられます。

コンバージョン率の向上を意識したユーザービリティの改善にはSEO対策で良く使用される「カスタマージャーニーマップ(Customer Journey Map)」という、自社の商品・サービスに対して顧客が「無関心」な状態から、「購買」に至るまでの心理や行動の変化を表したフレームワークを使用して視覚化したものがあります。ユーザーの行動を理解したうえで適切な導線を作ることで、「ユーザーが購入したい」と意欲が高い状態の時に申し込みのリンクを提供することで、コンバージョン率を向上させることができます。

ユーザーとGoogle両方の評価が上がる

ここまで解説してきお気づきかもしれませんが、ユーザービリティの改善によって「ユーザーとGoogle両方の評価が上がる」ことが見込めます。 Webコンテンツがユーザーにとって必要な情報が網羅されていて、適切な導線があることで「ユーザーにとって利便性の高いWebサイト」となることで、よりファン(リピーター)になって頂きやすくなります。

また、相対的にユーザーの利便性が上がることで、Googleからも「ユーザーにとって利便性の高いWebサイト」として評価が高くなりやすくなり、全体的(またはページ単体)の検索順位の上昇を見込めます。

ユーザビリティとSEOはどちらが優先?

複数のカードのうちの一つを指差す女性の手

ここまで「ユーザービリティとSEOの関係」や「ユーザビリティを改善するメリット」を解説してきましたが、はたして「ユーザビリティとSEOはどちらが優先なのか?」と疑問を持たれているかと思います。

結論としては「ユーザビリティとSEOのどちらが優先というわけではなく、どちらも同じように重要視すべきもの」という認識を持つべきです。

SEO対策だけを重要視しても、Webコンテンツがユーザーにとって使いづらい利便性のないものであれば、ユーザは遅かれ早かれ離れいってしまうことになります。その場合、Webコンテンツの評価を高くすることは難しいでしょう。逆にユーザービリティだけを重視しても、SEO対策をしていない状態では、そもそもサイトに訪れるユーザーが少ないため、いくら利便性の高いサイトを作ったところで、それ以上のWebサイトの成長を見込むことはできないでしょう。そもそもユーザーがWebサイトに訪問するきっかけは、流入数全体の約80%前後がオーガニック検索であり、オーガニック検索からの流入数を確保するためのSEO対策はWebサイトを運営する上では必然と言えます。そのため、「ユーザビリティとSEOのどちらが優先というわけではなく、どちらも同じように重要視すべきもの」で相対的に関係性があるものであり、どちらも日々改善することで相乗効果が見込めるものになります。

ユーザビリティ改善がSEOにも好影響を与えた例

「Example」と印字された木のブロック

ユーザビリティの重要性の理解が深まったところかと思いますが、ユーザービリティの改善がSEOにどのように好影響を与えたのか、具体例をいくつかだしていき、イメージをもって頂きたいと思います。

例1:カテゴリーページの利用率が50%以上上がった

「ブログ集客実践の書」というWebサイトの「ユーザービリティSEOとは?検索流入を劇的に増やすための7つの対策」では、カテゴリーページの利用率が50%以上上がったという報告があります。

読者から見ると情報が探しにくく、どこに何があるのか全くわからなかった状態に気づき、ユーザービリティを意識してから「その積み重ねが離脱率や直帰率、滞在時間などの目に見える数字となって現れ」、最終的には「トップページ訪問からのカテゴリーページの利用率が50%以上は上がった」という事例です。具体的な施策は上記のサイトに詳しく載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

例2:内部リンクを適切にすることでPVが増えた

こちらの下記のツイートはブログカードを中心にしていたところ、思ったようにPVが伸びなかった事例です。

ブログカードは見た目は良いですが、ユーザー視点で考えると広告のように思われるのではないかと仮説を立てられますので、ユーザーの行動を考えたうえで内部リンクを「テキストリンクやブログカード」など適切にすることで、PVが増えた事例です。

例3:キーワードを絞ることでCVR3.7%だったCVRが7.5%に完全した

こちらの下記のツイートはキーワードを詰め込んでいたページで思ったようにCVRが伸びていなかった事例です。

キーワードを広くすることで、様々なキーワードでユーザーの流入数を見込むことはできますが、その情報を本当に必要としているユーザー以外も流入しているためCVRにもつながりにくく、その情報を必要としているユーザーにとっても訴求するポイントが煩雑になってしまいます。

どのようなユーザーに対して必要なものなのかを改めて考えてキーワード対策することによって、PVは当然へることになりますが、ターゲット層に対して適切な訴求ができるようになり、CVRが向上した事例です。

ユーザーの検索意図を把握し、適切なキーワードを取り入れることで、よりユーザーに寄り添ったページを作ることができます。広義にはなりますが、結果的にSEOだけでなくユーザビリティの改善にも役立つ考え方でしょう。

例4:ページの読み込み速度が離脱率につながる

ページの読み込み速度が離脱率につながるかは、様々なWebサイトで意見が分かれているところもあり因果関係が薄いものもありますので、Googleが調査した表示速度がユーザーに与える影響を参考にすることを推奨します。

「海外SEOブログ情報」というWebサイトでGoogleが公表したものを分析している「表示速度が1秒→7秒で直帰率は113%↑、モバイル向けサイトのUXはとにかくスピードが命」」によれば、1秒→7秒で直帰率は113%上がってしまうという事実が分かっています。

そのため、Webサイトの読み込み速度を改善することでユーザーの直帰率を下げることができ、ユーザーにとって利便性の高いWebサイトになると結論づけることができます。

まとめ

UI設計の手書きラフを前に置かれた人形

ここまでユーザビリティを改善すればSEOに効果があるのかについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。ユーザビリティの改善≒SEOの改善であり、ユーザビリティを改善することで、相対的にSEOの向上を見込むことができます。

ユーザビリティを改善する効果をまとめると

  • ユーザー回遊率が上がる
  • ユーザーとGoogle両方の評価が上がる
  • コンバージョン率の向上

といった効果が見込めます。

SEO対策と同様に、ユーザビリティも意識しながらWebサイトを構築することが重要です。

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